キャパンのネゴト

うまく働けない欠陥労働者が日々考えることと目指すもの

『国取り物語』

基本的にテレビは観ない。

ライブで観るのは、朝にBS NHKワールドニュースとたまにサッカーの試合のみ。

あとは録画。録画は大河ドラマと朝ドラとサッカー情報番組とWBSさんまのお笑い向上委員会

 

 

そのうちの去年の大河ドラマ、『真田丸』がおもしろすぎて戦国時代にはまり中。

 

新撰組』から始まった江戸末期好きは未だ衰えず、そこに戦国時代も追加という感じ。

そこで『国取り物語』 

国盗り物語1~4巻完結セット

国盗り物語1~4巻完結セット

 

 

平安時代末期、戦国時代、江戸時代末期は、動きが大きいから人気だが、それだけではない。

 

ひとが、魅力的だ。

正確に言うと、ひとが魅力的に、描かれている

 

『国取り物語』で言えば、

異常な積極性に裏打ちされた異常な行動力を持った怪物のような斎藤道三

その行動力を引き継ぎ、鋭い感覚と緻密さまでも兼ねたサイコパスのような織田信長

聡明で雅の感覚を持っていながら人間臭さを捨てきれない明智光秀

 

この個性が読んでいてとても惹かれる

幼少期から描かれているから、

「どうしてその行動を起こしたのか」「どうしてその思考を持ったか」がわかる。

 

し、自分だったらどうに描かれるのか、この場面だったら自分はどうするか、

みたいに具体的な差異も考えることができる。

 

 

だからそんな時に弱気だと、ああ、おれは大名にはなれなかったんだな、なんてムダに落ち込むわけだけど。

 

 

ここで活躍するひとたちは、

「おれはこうだ!!!!!!!」みたいな強烈な個性を意識してアピールするけど、

でもそれだけじゃあなくて、主従関係の中で取り入ったり相手を懐柔したり、

ひととの関係の中で非常に賢い部分も持っている。

 

個人としての偏りを持った強さと、ひととしての大きさの両方がなければ、

いまの時代でも大名にはなれない、というかひとを惹き付けられないんだ、きっと。

 

異常な自己主張と、上手な迎合か

 

 

自分だったらどんな風に描かれるのだろう