遊びをせんとや生まれけむ!
借りた本を読んでいたら懐かしい言葉が飛び込んできた。
「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん、遊ぶ子どもの声聞けば、我が身さえこそ動がるれ」
メインテーマの最後にフフッという不気味な声とともに唄われたり、
劇中でふとした時に流れたり、とにかく印象的。
『平清盛』は絶対にもう一度観たい。『新撰組』に次いで2番目に好きです。
いまでも、後白河法皇の狂気(松田翔太)や平清盛(松山ケンイチ)の悔しそうな顔、
毎話毎話、異常な濃度の内容で圧倒されまくり。確実に一番泣かされたドラマだった。
話しが逸れてしまったが、そんな濃ゆいドラマの象徴的な言葉である「遊びをせんとや生まれけむ」(梁塵秘抄)。
それに『龍馬伝』(『花燃ゆ』も)での高杉晋作の名言「おもしろき、こともなき世を、おもしろく」。
ドラマの中で聞いては、そうか、そうだ!と刺激を受けていた言葉も、
いつの間にか自分の中で風化されて消え去ってしまっていたようです。
つまんない顔するために生まれてきたのでも
人のために働くために生まれてきたのでもないんです。
自由に、遊びながら、おもしろおかしく生きてみたら、
それが結果的に人のため世のためになるぐらいでちょうどいいんです。
困ったら『平清盛』の後白河法皇もしくは『龍馬伝』の高杉晋作に教えてもらおう。
彼らは、狂人。
内なる「狂い」を純粋に放出する変革者よ。
それにしても、大河ドラマのメインテーマは、毎回秀逸だ。(トップ3)