あなたは人生何度目?あの人は?私は?
23年間、信条として「人生は一度きり」を持っていた。
絶対に後悔しないぞと、半ば強迫観念の様に生きてきた。気が向かなければ組織を抜け、借金しても留学に行き、内戦を見にウクライナに行った。
でも社会人になって大人と会って、輪廻転生を教わった。
前者がキリスト教的考え方なら、後者は多分に仏教的思考だ。(中高と、キリスト教志向の学校に通った)
私が不意打ちのように感じ入ったのは、人は死んだら生まれ変わるという話ではなく、今生きている人は既に生まれ変わっているという観点だ。
その人は言った。この人は何回目の人間、あの人は初めての人間、と。
それに、妙に納得してしまったのだ。
自明の理だとわかることでも伝わらない人がいる。どこがで見た場面のような気がする。おかしな夢をみる。妙にある人と気が合う。
そういう、なんでもないさと無視しがちな現象も説明がつく。
驕りも含めて、私は人間を数回はやっている。何回かまではわからないけど少なくとも3回は。
だいたいの行動に起因する結果を想像することができる。だから基本冷めてる。きっといつか、窒息死もした。いっそ死にたくなる夢をよくみる。人間4回目の人とはよく話が合うが、0回目と7回目は全く合わない。0,1回目はうざく感じるし、7回目は理解できない。
まあそれでも、私といういまを生きている人間にとっては、人生一度きりであることは間違いない。
それはそれで、後悔はなくしたいし、でもどうせ何回か人間やってるならそれなりにうまく生きたい。
難しいこと抜きで、考え方一つで、世界は一変する。