徳島の秘境・祖谷へ衝動的ひとり旅 二日目
10/1
小便小僧→ひの谷→フォレストアドベンチャー→民宿祖谷八景→大歩危駅→高松空港
2日目も訪問地がいっぱい。なによりまた高松空港まで帰らなければいけない。
週休2日を恨むばかりだ。
はじめに行った小便小僧もひの谷も、いわゆる祖谷渓の観光スポット。
美しすぎる祖谷渓は、その美しさ故にどこで車を停めてじっくり眺めたらいいのかわからなくなりそうだから、こうやってスポットとしてあるのはいい。
道幅が少し広くなっているだけで、長居はできないのは注意。
またホテルからは徒歩で行けるが、公共交通ではいけないと思う。
小便小僧。こんなところからおしっこなんて、うらやましい。
ひの谷は「ひ」の字にみれることから。写真むずい。広角レンズを使えば「ひ」が全部入るのだろうか。
次は大人が遊べる公園!フォレストアドベンチャーを体験させてもらった。
場所はホテルとかずら橋の間くらい、
大歩危駅から徒歩可能。
切り開かれた森に悠然と立つ数えきれない遊具
高さは最大で15m。こういうの大好き。
最後はロングジップラインで渓谷越え
オーナーに話しを聞けた。
祖谷の自然を活かすために、土地を開拓して相応のスペースを作り、フランスの元会社と相談しながら足場や工具、導線を作ったそう。ようやく今年7月にオープンした。
オーナーは他にも、ラフティングや「ももんがビレッジ」というゲストハウスもやっているらしい。地方で経営者として生きる姿がいいな、やっぱり。
四国は徳島のゲストハウスモモンガビレッジ shikoku tokushima guesthouse MomongaVillage
祖谷は、モンベルも目をつけた観光資源的な自然形態だ。
自然体験があるのは、観光地としてとてもいいと思う。
しかも英語対応含めかなり整備されているのは圧倒的な強み。
ラフティング|大歩危・小歩危のラフティング・観光拠点West-West
全部で2時間くらいの遊び。結局、ぜんぶやった。
急いで、さらに奥へ車をすすめる。
ここからは真の秘境である。
秘境とはすなわち、運転がしにくいということだ。対向車が来たらすれ違えないであろう山道をゆく。
この先に待つのが、前回に書いたチイオリである。この旅では行けなかったが、祖谷の伝統的な家屋を保存しつつ観光につなげるという、典型的手法だが成功している事例だ。
宿泊もできるし見学もできる。地域の魅力発信の先駆けで、地域振興の憧れの的と言える。
そのすぐ近くには落合集落という、平家の落人伝説の残る場所もあり、そこでも同じく民宿泊あるいは一棟貸しの宿泊ができる。
ここが窓口で、
ここがよくまとまっている。ああ、泊まりたい。
今回おじゃましたのは、落合集落を眼前に望む民宿『祖谷八景』だ。
上で紹介したような小綺麗で洗練されていて高価な一棟貸しではなく、フツウの民宿である。
家主のじいちゃんはメチャクチャ気さくなひとで、お客様のお昼にまざってごちそうになりながら、いろんな話しを聞かせてくれた。
ここの一番の驚きは、料金だ。(2食付きで5,000円/人)
上の桃源郷のHPと見比べればその差は歴然。
今時で快適な一棟貸しか、昔ながらのぬくもりのある民宿かの好みはひとそれぞれだ。
落合集落。見事に山の斜面に村が展開されている。
さて、なぜ安くしているのか聞いた。
「安いと文句が出ない。ばかりか、助けてもらえる」からだそうだ。
私は自分で経営したら、いかに儲けるかしか考えていなかったから、素直に驚いた。
ホテルの支配人の経験があるじいちゃんは、様々なクレームを受けてきたなかで「どうしたらクレームがでなくなるか」を考え、その結論らしい。
わたしは、宿をやりたいけどもうけたいし、しかもイヤな客の相手はしたくない。
そんな風に考えている。なんて、わがままでしょう。
で、そのためには料金を高く設定すればいいと思ってたけど、このままだとどうも違うらしい。
それに、先のオーナーにもじいちゃんにも、宿で生計立てるなら一棟10部屋以上か、2棟以上か、その規模の管理が最低限いると。
道のりは遠い。メモメモ。
お客様にマジックを披露するじいちゃん
庭に植えてある蕎麦の花
一向に吠えないかわいいワンコ
ここから高松空港までは3時間半。
良き旅であったと思い返しながら、たまにコンビニに寄って甘いものを食べながら、桑田さんの新しいアルバムを聴きながら、帰った。