キャパンのネゴト

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『マンガで読む「応仁の乱」』を読む/現代は「応仁の乱以前」なのか

わかるようでわからない。

有名だけどなんか実感がない。

何度も関係図を見るけど覚えられない。

そんな応仁の乱

 

マンガで読めば、わかりやすいかもしれない。

と思ったが、今までが2の理解度なら5になったくらい。

やはり空を掴む様でパッとしなかった。

 

なぜなのか。

 

 

 

今回わかったその理由は、

この大乱にまともなヒトが一人もいなかったから

ということだ。

 

表紙にも書いてある、

ぐだぐだな展開、ヒーロー不在。

勃発から550年を経て、いよいよ残念な

「地味すぎる大乱」

漫画界の巨匠はこう描いた!

要は、軸がないために焦点が定まらないのだ。

 

しかしそれでも、以前よりは明瞭にその流れはわかった。

やはりマンガの力はすごい。

 

 

 

この度の理解をさらに簡略化させると以下のようになるのか。

 

山城の守護代を巡った畠山義就畠山政長の兄弟喧嘩が、

器量と有能さを併せ持つ人物が政界にいなかったために長引き、

さらにはそんな頼りない足利幕府(中央)への鬱憤晴らしも重なった、争い。

 

 

応仁の乱とその後の明応の政変から、戦国時代に入ったと言われている。

器量と有能さを併せ持つ人物の政界での不在によって冗長な争いになったために、

それに心底呆れた国人や農民が隆起して、戦国風雲の時代に突入したのだ。

 

つまりそれまでは、中央の外では、

疑念がありながらもなあなあで過ごしてきたということか。

実際に戦国時代では、

現代まで名を残す優秀な人物が多数、ボコボコと地方より輩出されている。

 

 

 

翻ってイマはどうか。

物心ついてから、これといったヒーローを中央に見ていない。

かといって周りにもいない。

 

 

出る杭を打ち続けた徳川幕府

イイコになるための学習指導が組まれた明治政府以降、

ロクな一揆も起きていない。

 

地方から蜂起し力を広げる勢力は起こるのか。

風雲の時代は再びやってくるのか。

自分はどうなのか。

 

 

応仁の乱を笑ってはいられない。