キャパンのネゴト

うまく働けない欠陥労働者が日々考えることと目指すもの

『漫画 君たちはどう生きるか』

 

 

 

朝8時まで起きられなくて、

スーツを着たけど出たくない。

 

ベッドに座ってボーとしてる。 

 

この社会に、

そんな人はどれくらいいるのだろう。

 

 

 

総武線から見える江戸川は結構美しい。

海とか山の風景が好きだけど、

空の色を映して日光に輝く江戸川はなかなかにいい。

 

意外と、ビルが詰まった光景も悪くない。

歩いてると気が付かないけど、

よくぞ建てて、よくぞ住んでいると

拍手したくなるほどにギュッとまとまっている。

 

 

それで、この中のどれだけの人が

仕事に行きたくないなあと思って、

更には行けなくなっているのだろう?

 

 

あと、そういううまく働けない人は

どうやって生きていくのだろう?

 

うまく社会になじめなくても、

自他共に認める、少なくとも自分だけは認める、

なにかしらがあれば救いかもしれないけど、

そんなものってあるだろうか。

 

日の目を見ることはないのか。

 

 

 

 

そんなことを考えていたら、

ドバっと思考が止まらなくなって、

哀しみみたいなのが溢れてくる。

だって、一寸先は闇だ。  

 

ニコッと胸張って歩いているスーツの人たちを見ると、

やりきれない。

東京は、人が多い。

 

 

それでも続けて思考を流すと、

今度はどうでもいいかと開き直ってくる。

ダメなもんはダメだ!

 

 

 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

 

昨日、ツタヤと併設されているスタバに行って、

お昼の1時間で『漫画 君たちはどう生きるか』を読んだ。

 

巷で話題になっている通り、示唆に富んだ本であった。

 

特に印象的だったのは、

中学生の主人公「コペルくん」が強い後悔に苛まれている場面。

次々に押し寄せる後悔の念が【洪水】として表されていた。

 

「ああしていれば。どうして!!」と止め処なく考えるほどに

蛇口から水が流され、その水に自分が埋もれていく。

 

それに対してコペルくんに助言を与える「叔父さん」は、その蛇口をひねる。

水がそれ以上は流れなくなる。

 

考えるのを止めろと言うのだ。

 

 

考えてもどうにもならないことを考え続けるのは逃げであると。

考えるのを止めて水が引けば、やるべきことが自ずと見えてくる。

 

 

おれもそうかもしれない。

ダラダラと考え過ぎるきらいがある。

 

やるべきこと、手を動かすこと。

少なくとも、仕事が終わった後の4時間のモチベーションは高い。

 


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ニコッと胸張って歩いているスーツの人たちがいた新宿のビルのガラス。