キャパンのネゴト

うまく働けない欠陥労働者が日々考えることと目指すもの

茅場町の『食味鮮』は美味しい中華料理屋

 

 

 

もし、日本橋茅場町の近くでランチや呑み屋に困ったら、

「食味鮮」という中華料理屋へ行ってみてほしい。

 

賞味期限が切れているラー油を置いた、油が染み付いたテーブルを使って、

土地代を払っていないとしか思えない値段で、

ぶっきらぼうな中国人3人くらいがサーブする、

とても美味しい中華料理が食べられる。

 

中でも麻婆豆腐と豆苗のニンニク炒めと豆腐細糸は格別である。

 

 

 

いまでも衝動的に食べたくなることがあって、

異動したあとでも2回ほどそれに負けている。

 

しかし、麻婆豆腐はあまりうまくできないにしろ、

豆苗のニンニク炒めなら自分でもできるだろうと思い、

週末はこれをやってみた。

 

ニンニクはペーストで済ませ、豆苗をバッサリと切って炒める。それだけ。

 

 

これがうまい。

無論「食味鮮」には敵わないけれど、衝動を抑えるには使える。

 

 

 

調理後、葉を切った下には豆やら根やらがそのまま残っていて、

豆苗が入っていた袋には、それを面倒みればまた育つと書いてあった。

 

豆苗の育成。

 

面白そうだし、また食べたいから、いま家で豆苗を2つ育てている。

 

www.murakamifarm.com

 

 

陽が入らないおれの部屋でもいま順調に豆苗は成長しているようだ。

 

しかしそういえば、最近は【成長】て言葉を聞かなくなった気がする。

大学生まではしきりに【成長】と喚き、

ウザいくらいに何かを身に付けることや挑戦することを是としてきた。

 

 

それが振り返ってみれば少なくともここ一年は、

そんなことを考えた記憶に思い当たらない。

 

ずっと生きていくのに精一杯だったからそれどころじゃなかったんだけど、

気が付いて驚いたのは、同期、先輩、上司、上長含めた人たちからも、

ついぞ聞かなかったような気がすることだ。

 

 

 

じゃあ【成長】していないのかと簡単に振り返れば、

確かに、「5時間で10を行なっていたことが2時間できるようになった」はあっても、

それを「慣れ」とするなら、やはりしていなかったのかもしれない。

 

 

【成長】とは、

「6しかできなかったことを10できるのにすること」であるはずだから。

 

 

 

やる気とか環境とかのグチの他に、「このままでも平気」もあったのだろう。

 

豆苗だって水道水だけでまた伸びていくのに、

おれは下手な給料をもらって下手に生活して根の方ではカビてきているようだ。

 

 

 

ゲオで借りてみてきた『軍師官兵衛』が終わった。

『西郷どん』では大久保利通がついに薩摩を離れた。

 

彼らのエネルギーをまだ養分にできるうちに、成長しなければ。

成長しなければと思えなければ。

 

 

腐るぞーー。