カラスになりたい
カラスになりたい
午前中に食糧みつけてフラフラツンツンして、
午後にはボーとしてカーと喋って、
夕方には家に帰りたい。
カッコウの子どもに餌をあげる度量もほしい。
カラスになりたい
生きるためにはなんでもやって
誰にも遠慮せずに大きな声で鳴きたい。
人間という利己心の塊のような存在に「ムカつく」とか言わせといて
それを高いところから嘲笑いながら過ごしたい。
カラスになりたい
図太く生きる力を身に付けたい。
死ぬときには迷惑をかけずに死骸を残さずに
ひっそりと満足げに死にたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やりたくないことがある。
おれは弱い人間だから自分をごまかす。
勉強がやりたくないときは部屋の掃除をしてやった気になっていた。
何にも変わっていない。
一昨年の岡山でのフルマラソンの時より体重が10キロも増えていて体が重い。
だから走る練習をしたくない。
でもしないと出る意味がない。
弱い人間はやりたくない時は様々な理由が思いつくものだ。
お腹空いた、ご飯食べたばっかり、部屋の掃除しなきゃ、雨降りそう、
そういえばこの前こんな本を読んだ。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 156人 クリック: 3,495回
- この商品を含むブログ (418件) を見る
自分の行動を『正当化』している時、
主観的には他の誰かが悪くても実は自分にも原因があることが多い、的な。
一言でいえば『とにかく自分の正当化には気を付けよ!!!!』といったところか。
対他人でなくとも、対自分にももちろん当てはまる。
自分が「するべき」と思っていることを適当な言い訳をつけて回避していると
「自分を裏切る」ことになって、よくない、と。
まあまさにこれだ。
そこで、勉強>掃除のように、より「やるべきだけどもやりたくないこと」を設定することにした。
こうだ、
自分と向き合う>>ランニング>>その他のこと全部
自分と向き合う
これはなかなかな労力を使う。
頭も精神も体力も、そしてなにより時間を食う。
「暇」が嫌いな人が結構いる。
暇がいやだから予定を入れたり、暇だとすぐにどこかに出かけたりする。
おれは「暇」は大好物だ。いくらでもやりたいことがある。
「暇」が嫌いな人も同じことかもしれない。
暇だと考えことをしてしまう。このままでいいのかとか何してるんだっけとか。わからないけど。
結果として自分と向き合わざるをえない、
これは一般的に忌み嫌われる行為なのかもしれない。
というわけでこれを設定することですんなりと走れた。
ナイスアイデア。
しかし設定した通り、
最も「やるべきだけどもやりたくないこと」は結局「自分と向き合う」である。
おれは弱い。
油断をすればすぐに昼寝、将棋、読書、漫画、掃除と余計なことをやり始める。
ここまで辿り着くためにはランニングを含めて全てのことを完遂させ、
「何かをやって誤魔化そうとしても、何も他にやることが残っていない状況」を作る必要があった。
ということで、これのために用意した時間は金土日72時間である。
なんて優しいんだ、自分に。
自分を律して60時間目くらいか。
なんとブログが残っていた。
だからまたこうやって、カラスになりたいとか言ってごまかしている。